基礎知識編 おもとの葉は2年間保ち、3年目には枯れて落ちるのが普通である。時には3年間も保つことがあり、これを3年葉と言っております。3年目に枯れて落ちた部分が「芋」となります。芋の両側に出来る芽(アタリ)は親についたままでは、全部が発芽するものではありません。そこでこのアタリを芋、根と共に切り取って一本のおもとに仕立て上げる事を「芋吹き法」といっています。 アタリが首(葉の茎部)に有るのを「首アタリ」といい、二つのアタリだ切った芋が一つが発芽して一つが残ったとき、残ったアタリを「2代アタリと呼んでいます。翌年同じ方法で吹かせることが出来、吹きあがった芋吹きを「二代吹き」と呼んでいます。 また、一つの芋の両側から吹いたものを「双吹き:そうぶき」または、「奴吹き:やっこぶき」と呼ばれています、同じ側から重なってまたは、並んで出たものを「夫婦吹き」と呼んでいます。 芋吹き法は、おもとの培養の中で最も興味があり、一面一寸難しい技術でもありますが、ベテランの方々は下記の目的で芋吹きを行っております。 イ) 強健で愛嬌の良い苗を作るロ) 適度に切れば、親木は新根をおろし、かえって発育が良くなる ハ) 親芋に故障があれば発芽しないが、吹き上がった芋吹きは、誰にでも作れる ニ) 以上の点から、割り子よりも高価に取引されている 1) 芋切りの時期 2)アタリの大小と位置の関係 3) 親木と芋の関係 4) 品種との関係 ロ) 羅紗地系統は、子も上がるが芋吹きも良く吹き、アタリが充実していれば、芋が小さく根が少なくても良く発芽します。 ハ) 胡麻班系統は、親木に芋、根を十分残すことが肝心で、あまり無理をすると胡麻班を悪くします。また、アタリや芋の小さい芋吹きは発芽率がよくありません。 5) 草勢とアタリおよび芋との関係 6) アタリの位置と根との関係 |